ブロー(中空)成形は、吹きガラスの原理を応用したプラスチックの加工法です。ペレット状のプラスチック原料を、ブロー成形機で溶かしてパリソンと呼ばれるチューブ状に押し出し、このパリソンを金型で挟み、中空内に空気を吹き込んで膨らませ、冷却・固化させて成形します。ペットボトルなど中空の製品を作るのに用いられ、エアダクトなどの自動車部品のほか、化粧品の容器などの様々な分野に利用されています。
プラスチック材料の発展に伴い、ブロー成形技術は急速に進歩し、量産に適する生産技術や成形品に付加価値を与える技術が開発されてきました。
ブロー成形は一般的に、熱可塑性樹脂に対して適用され、延伸ブロー(温間中空成形)法とダイレクトブロー(熱間中空成形)法に分類されます。さらに、ダイレクトブロー法には、パリソンを冷却しないうちに中空成形する直接法と、既成のチューブを再び加熱・軟化させ金型内で中空成形する間接法があります。岳南有機(株)では、ダイレクトブロー法のうち、生産性に優れている「直接法」を行っています。
また、2023年から白色のブロー(中空)成形にも対応できるように設備を追加いたしました。(イメージ写真右側)